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月次報告書|コモンズレター

作成基準日 2026年3月31日

コモンズ・グローバル30ファンド

追加型投信 / 海外 / 株式

ウォルター・スコットからの手紙

【持続的成長とは】

持続的な成長を実現している企業と、いわゆる「グロース企業」として括られがちな企業は、区別して考えなければなりません。中にはビジネスモデルの特質ゆえに、成長が一過性にとどまる企業も存在するためです。

例えばビジネスモデルの持続性に乏しい企業、負債への依存度が高い企業、投資に回せるだけの十分なキャッシュフローを確保できていない企業、あるいは商品やサービスの差別化が不十分で競争優位性に欠ける企業などが挙げられます。こうした企業は一時的に脚光を浴びることもありますが、当社はあくまで一過性ではなく、長期にわたって持続的な成長を実現できる企業を常に探し求めています。

自律的な企業戦略を展開している企業を重視

景気拡大や金利環境の好転といった景気循環に伴う追い風を業績拡大につなげる企業も存在しますが、我々が特に重視するのは、自律的な企業戦略を展開し、幾度もの景気循環を乗り越えながら優れた成長が期待できる企業、かつ長期的なマクロ経済の変化にも左右されにくい企業です。

我々が成長に関して用いる「持続的(sustainable)」という言葉は、ESG(環境・社会・ガバナンス)の観点を指すものではありません。純粋に加速度(複利)的な成長サイクルを実現している企業、すなわち長期にわたり一貫して利益を拡大させる能力を有し、設備投資や研究開発(R&D)を通じて事業に十分な再投資を行い、それを将来の利益拡大へと結びつけている企業を指しています。

ファンダメンタルズ面で耐性を有する企業への投資こそが、リスクを軽減する最善の方法

ただし、これだけで十分とは言えません。我々は底堅い成長、それも守りに強く再現性の高い成長を実現できる企業を求めているからです。事業規模や財務レバレッジの効果で、利益水準がより変動しやすい企業との比較で見れば、当社のポートフォリオ企業が成長面で遅れをとる場面もないとは言えません。それでもなお、幾多の事業サイクルや景気サイクルを通じて確実に成長し、富(価値)を複利的に増大させ得る企業に対して、粘り強く投資を継続する---この考え方こそが、当社の運用アプローチの根幹を成しています。

我々は、投資元本の毀損やボラティリティなどの観点から考えて、ファンダメンタルズ面で耐性を有する企業に投資することこそが、リスクを軽減する最善の方法である、と確信しており、この信念はこれまでと同様、今なお我々の運用プロセスの中核を成しています。
成長と耐性を兼ね備えた企業でポートフォリオを構築すれば、長期的に極めて優れたリスク調整後リターンを獲得できる、と考えています。安定的に成長できる能力は、困難な局面で安心材料として機能するだけでなく、将来の成長を支える強固な基盤としても役立ちます。

次号では具体的な例をご紹介したいと思います。

 

ウォルター・スコット
インベストメント・ディレクター  ロイ・レキー

基準価額の推移

2025年12月3日 ~ 2026年3月31日
※「分配金込基準価額」は、分配金(税引前)を分配時にファンドへ再投資したものとみなして計算しています。
※基準価額の計算において、運用管理費用(信託報酬)は控除しています。
※当ファンドの信託報酬率は、ファンドの純資産総額の一定の増加により逓減する仕組みとなっており、当レポート作成基準日現在、純資産総額に対して最大年率1.7281%程度(税抜1.571%程度)です。

運用実績

2025年12月3日 ~ 2026年3月31日
基準価額
9,681
(前月末比)
△320 円(△3.20%)
純資産総額
7.4億円
(前月末比)
+0.3億円(4.76%)
騰落率(分配金込)
期間 騰落率
1ヵ月 △3.20%
3ヵ月 △4.23%
6ヵ月 -
1年 -
3年 -
5年 -
10年 -
設定来 △3.19%
分配金(1万口当たり、税引前)
決算期 分配金
設定来合計 0円
※「基準価額」およびその「前月末比」は分配落後です。
※「騰落率」は、基準日から過去に遡った期間です。税引前分配金を分配時にファンドへ再投資したものとみなして計算しています。
※分配金実績は、将来の分配金の水準を示唆あるいは保証するものではありません。
※収益分配金は委託会社が決定します。分配を行わない場合もあります。

ポートフォリオの構成比

■資産構成比

比率(%)
コモンズWS海外株式厳選ファンド 98.3%
コモンズ・マネーファンド 0.0%
金銭信託他 1.7%
※比率は当ファンドの純資産総額に対する割合です。

ポートフォリオの状況

※「ポートフォリオの構成別比率」「未来コンセプト別比率」「組入上位銘柄」に関しては、マザーファンドについての記載となります。
※各比率はマザーファンドの純資産総額を100%として計算しております。四捨五入の関係で合計が100%にならない場合があります。その他とは現金等を指します。

ポートフォリオの状況

実質的な投資を行うコモンズWS海外株式厳選マザーファンドの状況

■資産構成

比率(%)
外国株式 79.0
 内 現物 79.0
 内 先物 0.0
コールローン他 21.0
 

■国別比率

比率(%)
アメリカ 57.0
シンガポール 3.9
香港 3.7
台湾 3.5
アイルランド 3.2
スイス 3.0
フランス 2.8
ケイマン諸島 2.0

■業種別比率

業種 比率(%)
金融 17.0
テクノロジー 14.5
一般消費財 13.2
ヘルスケア 9.4
通信 8.4
生活必需品 5.8
工業 5.0
原材料 3.2
公益事業 2.9
※JAMPファンド・マネジメント株式会社のデータに基づきコモンズ投信作成。
※比率はマザーファンドの純資産総額に対する割合です。

組入上位5銘柄

  銘柄名 業種 銘柄概要 比率(%)
1 オーバーシー・チャイニーズ銀行 シンガポール

銀行 

 

  シンガポールを拠点とする東南アジア最大級の銀行。主に東南アジア、中国で、個人や企業に対して銀行業務や資産運用など多岐にわたる金融サービスを提供する。アジアの力強い経済成長と富裕層の増加が構造的な追い風となる。強固な資本基盤を背景に、成長市場でのプレゼンス拡大が期待される。

 

3.9
2 AIAグループ 香港

保険

  

  香港を拠点とするアジア最大級の生命保険会社。アジア太平洋地域の18市場で、個人および法人向けに生命保険や医療保険などを提供する。地域における事業規模と販売網を強みに、アジアの所得向上や保障ニーズの高まりといった構造的な追い風を捉えた成長が期待される。

 

3.7
3

マイクロソフト

アメリカ

ソフトウエア・

テクノロジーサービス

  

  世界最大級のテクノロジー企業。パソコン向けOS「Windows」やビジネス向けソフトウェア「Office」で圧倒的な地位を占める。クラウド関連サービスや生成AIをドライバーにしたさらなる成長が期待される。

3.6
4 TSMC 台湾

テクノロジー機器・

半導体

 

  半導体の製造を受託するファウンドリのリーディングカンパニー。半導体の製造をアウトソースする流れは構造的なものであり、同社は高い技術力や生産能力、大規模な設備投資に耐えられる財務力を兼ね備えていることから、世界の半導体需要拡大の恩恵を受ける主要プレーヤーであり続けると見込む。

 

3.5
5 アプライド・マテリアルズ アメリカ

テクノロジー機器・

半導体

  

  世界最大級の半導体製造装置メーカー。半導体の製造工程で使われる装置やサービス、ソフトウェアなどを幅広く提供する。AIやIoTの普及に伴う半導体市場の拡大が追い風。広範な製品群と顧客との緊密な関係が高い参入障壁を形成している。

 

3.4

組入銘柄数      30銘柄

 

※JAMPファンド・マネジメント株式会社のデータに基づきコモンズ投信作成。
※比率はマザーファンドの純資産総額に対する割合です。

当月のマーケット状況

3月の世界の株式市場は大きく下落しました。中東での軍事衝突と供給寸断によるスタグフレーション懸念、金利上昇と信用収縮への警戒感が相場の重石となりました。資源国が底堅さを維持する一方で製造国は軟調となり、特に中東依存度が高いアジアは下落が目立ちました。セクター別では、エネルギーを除くセクターが下落し、ほぼ全面安となりました。

上旬は大きく下落しました。2月末日に米国とイスラエルがイランに軍事攻撃を開始し最高指導者ハメネイ師を殺害、イランが湾岸諸国を巻き込む報復攻撃とホルムズ海峡封鎖で応じると、原油急騰と供給制約によりインフレと景気後退が同時進行するスタグフレーションへの警戒感が高まりました。市場予想を大きく下回った2月の米雇用統計も、これに拍車をかけました。物価高対策や防衛費増に伴う財政拡張も意識され、主要国で長期金利が上昇しました。

中旬も軟調に推移しました。ハメネイ師後継の反米強硬派モジタバ師が海峡封鎖継続を表明、軍事的緊張も続き、IEA(国際エネルギー機関)の石油備蓄放出発表後も原油価格は上昇を続けました。3月FOMC(米連邦公開市場委員会)では、参加者のインフレ見通し上方修正とタカ派的姿勢により利下げ期待が剥落し金利が上昇しました。

下旬も中東情勢に揺れる展開となりました。一時は停戦期待が広がりましたが、イラン側はホルムズ海峡の主権要求を含む停戦条件を突きつけて航行妨害を継続、その後もトランプ大統領による重要インフラ破壊警告、イエメンの親イラン勢力フーシ派の参戦表明などで緊張が続きました。月末には、インフレ懸念を和らげたパウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長発言や戦争終結意思を示唆したイラン大統領発言が支えとなって四半期末の調整買いが入りましたが、勢いは限定的でした。

月間を通して、SaaS企業へのAIディスラプションや金利上昇に伴う企業の資金繰り悪化への懸念を背景にプライベートクレジット市場で信用不安が高まり、相場の重石となりました。

エネルギー輸入依存度が高い欧州やアジアの製造国も交易条件悪化が懸念されて下落しました。欧州は中銀のタカ派姿勢と早期利上げ観測が相場を下押ししました。半導体セクターを主力とする韓国と台湾は2月までの急騰の反動で大きく下落しました。エヌビディアの巨額受注残発表などで旺盛な半導体需要継続が確認されたものの、部材調達不安や新技術によるメモリ需要減懸念が逆風となりました。インドや多くの東南アジア諸国も原燃料不足と操業制限が懸念されて下落しました。

中国・香港は、全人代で成長率目標が引き下げられ、原油輸入コスト上昇への警戒や主力IT企業の収益悪化懸念により軟調に推移しましたが、中銀の緩和的スタンスや景気浮揚策への期待が相場を下支えしました。金融セクターが主力のシンガポールは、悪影響が相対的に限定的とみなされ底堅く推移しました。その他の地域では、産油国のノルウェー、コロンビアが堅調で、特にGDPが3年ぶりにプラス成長に転じたアルゼンチンの上昇が目立ちました。

為替市場では、米国のエネルギー自給率の高さを背景に、安全資産として「有事のドル買い」が集中しドル全面高となりました。ドル円相場は、中東原油依存度の高い日本の貿易赤字拡大が意識され円安が進みましたが、介入警戒感もあって高値圏での神経質な展開となりました。ユーロは対ドルで下落、スイスフランも中銀によるフラン高けん制により対ドルで下落しました。ゴールドは金利上昇とドル高が逆風となって下落しました。

ポートフォリオマネジャー  金子 敬行

新規組入投資先

当月はありません。

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□ コモンズ投信17周年イベント「COMMONS MEETS 2026」
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  6月14日(日)13:00~16:30(受付開始時間12:30)

 

 

□ 運用報告会

【名古屋開催】コモンズ投信運用報告会

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【オンライン】コモンズ投信運用報告会

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【福岡開催】コモンズ投信運用報告会

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□ こどもNISA

【オンライン】2027年NISA制度はどう変わる?

 4月28日(火)19:30~20:00 (受付開始時間 19:30)

 

 

□ SEEDCap企画

コモンズ投信×NPO法人ウィーズ みちくさハウスでBBQ!
〜みんなで交流を深めよう〜

 5月9日(土)11:30~15:00 (受付開始時間 11:20)

 

□ はじめてのコモンズ

【オンライン】ファンド編―コモンズのファンドを知ろう!―

  5月12日(火)19:00~19:40 (受付開始時間19:00)

 

 

 


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